AA風オリキャラ達の妄想の出窓


by usanosuk

クローンについて

クローン(Clone)とは、ギリシャ語から来た言葉で、複製生物のこと。
一つの細胞または個体から、受精の過程を経ず、細胞分裂を繰り返すことによって
生ずる細胞群または個体。
(元になった)素体と全く同一の遺伝子構成をもつ。
本来の意味では、挿し木のこと。
以降、断りをいれない場合は主に動物(人間)クローンについてを指す。

クローン技術とは、大雑把に言って、人工的に一卵性多胎児を作り出す技術である。
通常、核を取り除いた卵子に、体細胞を注入してつくたれた胎子(胚細胞)を
仮親に子宮着床させて作成される。
通常の受精卵と違い、親から伝えられる遺伝情報が単独なので、
基本的に瞳や肌、髪の色は基本的に同一であるが、
DNA破損等による色素異常や、色素の発現遺伝情報が元と変わることがあるため、
必ず同じになるとも限らない。
さらに、体格や、身長などの外見は、後天的な要素も入るので、
ほぼ同じ容姿になることは可能だが、全く同じ容姿にはならない。
なお、指紋や声紋、静脈紋などは、後天的な要素のため、
同じになることはありえない。
性格および趣味は、遺伝的形質の影響も無い訳ではないが、
後天的な要素が多分に入るため、これもまた、素体と全く同じにはならない。
元が、史上最悪の犯罪者だからといって、クローンもまた犯罪者になるわけではない。
(遺伝形質が一部影響するような犯罪を犯した人物がクローンになった場合、
同一形質をもつクローンにも、その素質は備わっていることになる。
ただし、実際に犯罪を犯すかどうかは、そのクローン本人の性質による)
さらに、作り出された時点での、素体との年齢差
(クローンが素体と同じ様に成長すると仮定した場合)により、
通常では元の影武者に成り代われるような存在になるのは不可能。
影武者として存在させる場合、元と全く同じ外見、および性格、趣味になるように
育てなければならないが、素体と全く同じ環境、育て方をしたとしても、
同じ様には育たない。
遺伝的に同一の一卵性双生児等の、性格が違うというのと一緒である。
結局「素体と全く同一の遺伝子構成をもつ複製生物」とは言えど、
素体とは完全に別個の人間である。

ファンタジーでは、クローンは、通常の人間と違い、何らかの形質異常があったり、
遺伝的に強化(成長がはやい、寿命が長い、知力・体力が高い等)されていたり、
あるいは人としての感情や性質の一部が欠落していたり、
という設定が付加されることが多い。
しかし、そういったことは、基本的には遺伝子工学の分野や、発生生物学、
行動心理学の領域であるため、クローン技術(遺伝子医療技術)には本来関係ない。
なお、遺伝強化の場合は、通常はその人がもともと持つ形質を
より引き出せる可能性が高くなる、程度の強化しか加えられず、
実際に引き出せるかどうかは、また別である。
さらにそれ以上の確実な強化を望む場合、キメラ技術等、全く別技術が必要になる。
感情の欠落等は、クローンだからというより、単純に育て方によるものである。
クローン技術そのものは、人の生殖行為を科学技術で代用しているだけなので、
特になんらかの技術を加えない限り、完璧にクローニングが成功した場合なら、
形質異常等はほぼ現れないと言える(技術が未熟なことによるエラーや、
元になった体細胞自体のDNA破損からくる形質異常は除外する。
なお、現代医学では、DNA破損を修復するのは技術的には不可能に近いため、
クローンはおしなべて何らかの形質異常を持つことが確認されている)
ただし、もともとクローンは、既に成熟している体細胞を利用して
作られるもののために、通常よりテロメアが短い(細胞分裂可能数が少なく、
細胞自体の寿命が短い)場合が多いことが明らかになっている。
なお、テロメア修復等を行って、細胞の分裂回数を増やした場合でも、
細胞自体の老化は避けられない。
計算上、人間の細胞の寿命は、最大で150年ほど(テロメアの長さの限界)
であるため、それを超えて生きようとするなら、科学技術以外の、
魔法技術に頼ることとなる。
分裂してもテロメアが短くならないように技術を加えて、
理論上無限に細胞分裂を起こさせる(=不死に近くなる)ことは可能であり、
実際、コレに似たものが癌細胞であるが、分裂ごとにDNAが破損する確立が
高くなるため、結局は、DNAエラーによる分裂異常で、
人としての外見そのものが保てなくなってしまうことになる。

なお、クローン人間とほぼ同様のことは、体外受精児(ファンタジーでは
”試験管ベイビー”と呼ばれることが多い)にも言える。
ただし、こちらは、成熟が未熟等で、自然状態では受精不可能な精子と卵子の、
受精の手助けを科学技術で補っているだけのため、
テロメアの長さは、自然受精児と同一である。
クローン人間や、試験管ベイビーは、ファンタジーでは
「人の形をした人ではないモノ」扱いされていることが多いが、
発生が自然受精では無いだけで、存在そのものはヒトと同一である。
そのような扱いをすること自体、科学知識の無い、ナンセンスな差別といえる。

関連:キメラ技術について http://usanosuk.exblog.jp/4525441/
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by usanosuk | 2007-05-07 16:08 | 世界観